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  • 執筆者の写真小森智文

交通事故被害者ノート

 先月、国土交通省が「交通事故被害者ノート」を配布するという発表がありました。

 このノートは、自動車事故被害者の本人や家族などが、事故の概要等の記録を残していただくこと、警察や自治体、民間被害者支援団体などで行われている支援制度を知ってもらうことなどを目的として作成したとのことです。

 この「交通被害者ノート」、国土交通省の自賠責保険などを解説しているホームページ(https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidoshajiko.html)などから入手することができます。

 このノートは、交通事故被害に遭われた方々に情報を提供することを目的としているために、かなりの文量です。そのため、じっくりと腰を据えて読むぐらいのもののように感じます。


 我々、行政書士も身近な街の法律家として、自動車事故の場合、自賠責保険の請求に必要な書類のお手伝いをすることができますので、交通事故に関しても、知識は習得しております。

 交通事故に遭われた場合は、必ず、まずは被害に遭われた方の救護措置、そして警察への連絡、相手先の連絡先の確認、そして被害に遭われた方は通院することが大切です。外傷もなく、その場では何ら問題がないと思うような場でも、あとから首や腰などの痛みが出てくる可能性もあります。

 交通事故被害の日から経過すれば、その痛みが交通事故が原因かどうかが判断することが難しくなってしまいますので、面倒であっても、被害に遭われた直後に病院に行き、その時に違和感等を感じることを素直に医師に告げておくと、診断書という記録として残ります。


 また、病院に行き、交通事故に遭ったというと、自由診療ということを言われる場合があると聞きます。その場合でも、「第三者による傷病届」を提出する旨を告げて、健康保険証を使って、診察を受けるようにしてください。

 相手方が任意保険に入っていない場合は、自賠責保険の範囲内でしか支払いがなされず、自由診療の医療費が占めてしまうと、本来は慰謝料等で受け取ることができた金額が減ってしまいかねません。


 交通事故に遭わないことが一番いいことですが、自身が注意をしていても、巻き込まれてしまうことがありますので、最低限の知識を持っておき、いざという時には、この「交通被害者ノート」で、詳細なことを確認することが良いと思います。

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