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  • 執筆者の写真小森智文

大阪市障害福祉のニュースについて

 先月末に、大阪市が障害福祉サービスを受給している方々の負担限度額を誤って計算をしてしたものを、過去の利用分を含め一括請求したというニュースがありました。(https://news.yahoo.co.jp/articles/3bda774663bec883dbf0c33ee84cb122733a84e0?page=1)

 私の兄たちも施設に入所してきますので、毎月利用明細が送られてきます。特に、これについて説明文がついて来る訳ではありませんので、私もこれまで気にすることなく、利用者者側からすれば、請求書通り支払うだけのものです。


 今回のニュースでは、放課後等デイサービスを利用しているは、未成年者ですので、親などの世帯年収によって、負担額が変わります。

 この件は役所のミスにも関わらず、単に通知書一通を送り付け、翌月末までに一括で支払え、分割払いの手段もできるがその場合は延滞金が発生するという上からの態度が、私には納得ができません。

 民間企業で請求書のミスがあった場合は、担当者がまず電話にて、場合によっては直接会って、謝罪をすることから始まると思います。その上で、各家庭の事情に合わせ、具体的な返済額や返済金額を、相談して決め、分割払いになった場合でも、延滞金などを取らないのが、世間の一般常識だと思います。


 担当部署の責任者は「公平性だから一括」と言っていて、私には何をもって公平性という言っているのかが分かりません。当然、このような杜撰な管理を2年間も放置していた部署の担当者や責任者は一定の処分をされるべきだと思いますし、延滞税はこの無責任な対応をしている部署の責任者や担当者たちが負うべきだとさえ思います。


 私は、業務でも障害福祉事業所の運営に携わっております。私がこのニュースで一番考えるのは、「本当に障害福祉という政策に関わっている役所の方々は、障害を持つ家庭に寄り添う気持ちがあるのか?」ということです。

 障害のお子さんを持つ親御さんは、一般家庭よりも、お子さんの教育方法、その後の進学や将来への不安等々、多くの悩みを抱えているということを理解しているのでしょうか?、

 本来は支援先の一つであるはずの放課後等デイサービス、ましてやそれを管轄する役所から、一方的な過大な請求がなされたら、どう感じるのかということも想像がつかないのでしょうか?

 障害福祉に業務として関わる以上は、単に自分たちのルールだけではなく、その障害児(者)のこと、そのご家族のことを含め、支援するという気持ちをしっかりと持って対応してもらいたいと思った後味の悪いニュースでした。

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