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  • 執筆者の写真小森智文

親なき前対策

 今月5日に、私の長兄がお世話になっている福祉施設が加入しております兵庫県知的障害者施設家族会連合会、通称、「ひょうごかぞくねっと」(https://h-kazoku.ivory.ne.jp/)

の研修会で、『「親なき前対策」-親族後見から行政書士になった立場からの提言』という内容で、講演させていただく機会がありました。



  私は兄二人の成年後見からスタートし、その後、両親の介護に携わり、現在は行政書士という立場で、第三者の立場から20代から70代までの複数の方の成年後見人を務めております。

 近頃は「親なきあと」という言葉ばかりが注目されておりますが、両親を介護した経験のある私としては、違和感があり、このようなテーマで講演をさせていただきました。


 障害があるお子さんがいると、親御さんの立場としては、どうしても、親が亡くなった後の心配が先に起きてしまいますが、ご自身達の老後のことを考える必要性があると思います。ご夫婦が健康であっても、ゆくゆくはおひとり様予備軍になります。

 

 私の両親は、二人とも脳梗塞を患い、自宅療養後、最期は特別養護老人ホームで数年間生活をしてもらいました。亡くなった日のことは、今でも鮮明に覚えていますが、急に老人ホームから電話連絡が入り、その日のうちに容態が悪化し、最期は苦しまずに亡くなりました。

 このような老人ホームや入院等だけでなく、亡くなった後の手続きを含め、ご親族で頼れる方がいるかということを私自身の経験から、親なき前対策として、すべきことをお話させていただきました。


 研修会後のアンケートでは、私自身の経験談が中心だったということもあり、好意的な意見が大多数でした。しかし、数名の方からは、ほぼ知っている内容だったという意見や、成年後見制度を知らない者としてはハードルが高かったという意見も見られ、今後の課題でもあることを実感しました。


 研修会でもお伝えはしたのですが、親なき後の問題は、それぞれのご家族の状況によって違い、話を聞いて終わりではなく、そこから次の行動に移さない限りは何も解決いたしません。

 そして身近に、いつでも相談できるような専門家などとの繋がりが大切だと思います。いつでも、お気軽にご相談ください。




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