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  • 執筆者の写真小森智文

納骨堂経営破綻問題

 今月、また、嫌なニュースがありました。札幌市の納骨堂を運営する宗教法人が経営悪化し、納骨堂がある不動産が競売に掛けられ、落札した不動産管理会社から、遺骨の引取を求められているというようです。


 関西では放送されていませんが、このような墓地などに関する問題は、TBSの「噂の東京マガジン」という番組で度々放送されておりました。

 そのため、両親が意識がしっかりしている時に、墓地をどうするのかということを、3人で話し合ったことを思い出しました。母は葬儀も墓地もいらないという意見で、それに対し、父は墓地は欲しい、葬儀は私に一任するということでした。父は戸籍上は13人兄弟で、成人したのが10人、そして兄弟仲も良く、郷里に帰った際には、兄弟揃って飲食をして盛り上がるのが好きということを知っていました。葬儀というものは突発的に起きるもなので、私一人では対応できないこともあり、父親には葬儀は母と私の二人で執り行い、四十九日法要の際に、兄弟や旧同僚や取引先の方に連絡をし、そこで皆さんに集まってもらうということで納得してもらいました。

 墓地については、父が墓地が欲しいということもあり、母にも亡くなった際には、世間体から最低限の葬儀を行い、父の墓地に入ってもらうということを了承してもらい、父に墓地の希望場所は郷里が良いのか確認したところ、特に拘らないということまでを確認しました。


 実際、9年前に父が亡くなった時は、特別養護老人ホームから朝方に様子がおかしいという連絡が入り、緊急入院をして、医師からも今日が山場とか言われることもなく、看護師からも明日も見舞いに来られるのであれば、今日は帰ってもらっても大丈夫ですと言われ、帰ってから2時間後に容態が悪化し、急死しました。

 慌ただしく葬儀会社の手配をし、葬儀から2週間後から墓地の選定を行いましたが、私が重要視したのは、以下の点です。

 ①公共交通機関を使って行ける墓地

 ②実家から1時間半以内で行ける墓地

 ③経営母体がしっかりしていること

 ④永代供養

 ⑤価格が高くないこと


 このような条件で絞り込んで行くと、最終的には、奈良県に町立の墓地があり、駅からも徒歩で15分~20分程度で、送迎バスも30分に1本ながらあり、周りには自然も多くあったので、母親の了承を得て、そこに墓地を購入しました。

 うちの家では、お墓参りという習慣がありませんでしたので、私が墓参りに行くのは、父の命日前後に、私の無理のない範囲で行くということにしております。父が亡くなって8年後に母も他界し、今は2人でそこに眠っています。兄達2人も、私もいずれはそこに入るように段取りだけはつけてあります。


 納骨堂や墓地というものは、単に利便性だけでなく、経営母体がしっかりしたところを選定することの重要さを知るニュースだったと思います。

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