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  • 執筆者の写真小森智文

公正証書遺言の作成件数

 日本公証人連合会から、昨年1年間で作成された公正証書遺言の件数が発表されました。

 昨年は97,700件と、前年の令和元年より約1.5万件程減少しています。

              (出典:日本公証人連合会ホームページ)


 過去10年間の推移を見ますと、年間11万件程度で、高止まり傾向にありましたが、昨年は13%程度減少しています。

 日本公証人連合会では数字の分析をしていませんが、私はコロナ禍で外出を控えたことや、自筆証書遺言の法務局での保管制度が始まったことなどが、考えられるのかなと思っています。


 単に、この減少が、手軽に作成することのできる法務局保管分の自筆証書遺言に移ったのであれば、良いのですが、コロナ禍で作成の手控えであるならば、少し考える必要があると思います。

 私達はコロナウィルスだけでなく、いつ病気や事故に巻きまれるかは分かりません。そして、病気などになってから、遺言書を書けるだけの気力や意識があるとは限りません。

 子どもがいないご夫婦の場合、相続人が子どもだけで、その兄弟姉妹間の仲がよくないような場合などで、「相続」ではなく「争族」にならないようするためにも、事前に備えをしておくことが重要かと思います。

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