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執筆者の写真小森智文

人名の難しさ

 昨日、甲子園球場で行われていた第103回全国高等学校野球選手権大会が閉幕しました。

 期間中に梅雨を思わせるような天候が続き、大会史上一番順延があった大会のようです。


 私は野球がものすごく好きという訳ではありませんが、テレビをつけて、高校野球がやっていると、ついつい観てしまいます。今回は準決勝が近畿勢4校同士の対戦や、決勝は智辯学園の兄弟校対決だったことへの不満の声を聞きました。逆に、私は近畿勢が早い段階で負けてしまうと残念な気がしていましたので、近畿勢が準決勝まで残ったという奇跡の方が凄いと思います。

 そして、私の名前に「智」という文字が入っていることもあり、物心ついた小学生低学年の頃には「智弁学園」が出場すると頑張ってほしいと願い、「智弁和歌山」が出場するようになると、兄弟校対決で優勝争いをしないかなと思っていましたので、決勝戦は夢の対決でした。

 なお、石見智翠館高校も応援の対象です。



 さて、話を本題に戻すと、高校野球を観戦していて、どうしても確認するのが選手たちの名前です。下の名前は、キラキラネームとは言わないまでも、フリガナがなければ読めないような名前が増えてきているというのが実感です。名字や漢字などは、注意してみると、非常に面白いものだと思います。今回、気づいたものをいくつか、ご紹介します。


 アナウンサーが、交代した投手を「かずら」と言ったので、思わず「かずら?」って、どういう漢字なの?と思い、確認すると「藤」の文字でした。この場では感心しても、暫く経つと、この文字を見て「かずら」とは、スッと出てこないでしょうが・・・。

 

 また、選手紹介で、テレビに映し出された名前で「角」の下が突き抜けていたを見て、これは調べてみようと思いました。日本では見かけない文字ですが、中国では普通に使われている文字のようで、フォントを「SimSun明朝」で選択すると、自動的に突き抜けた文字で、表示や印字ができるようです。


 その他漢字の話題で、行政書士になって初めて知ったのが、浜の旧字体は「濱」だと思っていたのですが、「濵」という文字もあり、名刺をよくよく見ると、後者の方が圧倒的に多いということです。これは、注意深く見ない限り、思い込みで、間違いやすそうだなと思いました。


 それ以外にも、うっかり見落としてしまいがちなのが「𠮷」という文 字です。一見は分からないかもしれませんが、下の方が長いのです。

 他にも、渡辺の「辺」が「邉」や「邊」、斉藤の「斉」が「斎」「齋」「齊」なども、細かく見なければいけない文字です。


 普通に生活している上では、特に問題となるようなことはないでしょうが、遺産分割協議書などを作成する際には、戸籍謄本に書かれている文字で、正確に表現することが業務である我々にとっては、些細な違いであっても、注意しなければ、ご依頼者に二度手間を取らせてしまいかねませんので、自戒の念も含め、ご紹介方々書かせていただきました。

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