小森智文

2023年3月9日

成年後見業務

 事後報告にはなってしまいますが、先月28日、兵庫県行政書士会で、成年後見業務に関しての研修講師を務めました。

 私はプロフィールにも書いていますように、知的障害の2人の兄がいて、その2人の成年後見人を、既に15年以上務めております。行政書士登録した直後に、行政書士の成年後見業務を専門で行っている外郭団体であるコスモス成年後見サポートセンター兵庫県支部(以下、コスモスひょうご)にも、所属しております。

 

 今回の研修講師の依頼は、兵庫県行政書士会からコスモスひょうごに、一般会員向けの研修を行って欲しい要請があり、実務経験が長い私に、成年後見の講師の依頼が来た次第です。

 講師役は、実はこれが4回目になります。

 1度目は、行政書士登録をする前に、長兄が生活している施設の家族会から、親族後見をしている私に、成年後見制度について、話をして欲しいということでした。

 2度目は、先輩行政書士グループで私的勉強会に、3度目はコロナ禍で、なかなか人と会う機会が少なくなり、オンラインでの勉強会に参加したところ、そこでも、話をする機会を得ました。

 今回の行政書士会での研修は、これまでの経験をミックスしたような研修会場とzoomを活用したハイブリッド型の研修でしたので、また、違った経験を積ませてもらうことができました。恐らく聞き手の顔が見えないカメラだけでは、ちゃんと理解してもらえているのかどうか不安になってしまったと思います。

 実は、今月末にも、行政書士私的勉強会で話す機会があり、こちらは大半の方とは付き合いがありますので、先月の内容を少しだけアレンジして臨もうと思っています。

 

 私は成年後見業務としては、兄以外にも昨年から成人年齢の引き下げに伴って、施設の転院条件として成年後見人が必須な方、今年に入ってからは、70代の方の成年後見人と補助人候補者として、家庭裁判所からの面談を受けております。

 成年後見業務は、一つとして、同じ案件というものはありません。後見人等が必要な方の状況を把握し、その方のこれまでの生活、嗜好や考え方、そして、親族を含め支援者の方々と、どのように支援をしていくのかベストなのかを検討していく業務です。

 成年後見業務は決して収益性が見込める訳でもないですが、私は民事法務の業務を中心に活動をしていこうと思っていましたので、研修の講師や候補者の依頼が来るということは、着実に私が携わりたかったことに近づいているのだろうと前向きに捉えています。

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