小森智文

2020年11月19日

後見事務報告書提出完了

 私はプロフィール欄に書いてありますように、知的障害を持つ二人の兄の成年後見人をしております。成年後見人は、1年に1度家庭裁判所に、1年間の後見事務について、報告義務があります。そして、その報告が、この11月なのです。

 私は行政書士だけが所属できるコスモス成年後見サポートセンター(正確には、コスモス兵庫)の会員でもありますので、コスモス兵庫に対して、3ヶ月ごとの、1月、4月、7月、10月に報告義務があり、それを実践することで、より厳しいチェックを受けるようにしています。

 家庭裁判所の書式は、今年裁判所のホームページがリニュアルされたときに、成年後見の申立書類と報告書類は、各裁判所ごとの書式ではなく、全国統一されたようです。

 提出前に気がついたので、良かったのですが、それでも成年後見制度が、なかなか利用されていないということを気にしている割に、利用している者へのフォローがないのも、少し問題のような気もします。

 また、私個人の感想としては、財産目録は、これまでは数年分の預貯金・現金の推移を記載できる様式だったものを、改訂版では単に昨年度の残高との比較に変更されたことは、後見人の使い込みなどが社会問題になっている状況下で、チェック機能の低下に繋がり兼ねないのではないのかと、思ってしまいます。

 私は就任して13年目になりますが、ずっと、この11月に、兄2人分の報告を行ってきております。しかし、新様式には表題近くに、被後見人の誕生月を記載する欄が設けられました。最近は、被後見人の誕生月が終了した直後に、報告しなければならないように変わったということを聞いていますので、私にとっては、負担が増すかもしれません。一応、家庭裁判所に対しては、13年間続けてきた11月報告を、今後も継続したいということを書いて、昨日郵送しました。

 過去に、1ヶ月経過しても、家庭裁判所から、後見事務のチェックが終わったという旨の連絡がなかったので問合せをしたところ、送って2週間経過して、裁判所から問合せがなければ、何の問題もなかったと考えてもらって問題ありませんという返答をもらっているので、2週間程度は、少しヤキモキしそうです。

 ありがたいことに、ここ最近、成年後見のことについて、若干お問合せをいただくことが増えてきました。成年後見制度の概要や、申請書類や報告書類は、どのようなものかなど、些細なことでも、ご説明やご相談を承りますので、お気軽にご連絡をください。

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