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  • 執筆者の写真小森智文

侮辱罪の厳罰化

 インターネット上の誹謗中傷対策を強化する目的で、侮辱罪を厳罰化し、懲役刑を導入する方針を固めたというニュースがありました。

 

 現在、侮辱罪は30日未満の拘留または1万円未満の科料で、公訴期間1年だったものが、1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金で、公訴期間も3年に延長されるとのことです。

 侮辱罪は公然と人を侮辱した行為に適用されるために、インターネット上で、具体的な事例を示さずに悪口を言ったり、中傷した場合でも成立します。

 軽い気持ちで、SNS上で特定の人を誹謗中傷する書き込みをした場合、これまで公訴期間が1年と短く、加害者を特定できなかった事案も3年に延長されたことで摘発されるケースがでてくると思います。また、罰金刑を課された場合、前科がつくことになります。

 インターネットは、情報を収集したり、買い物をしたり、コミュニケーションをとったりするには有用で、非常に身近なツールです。特にTwitter、InstagramやFacebookなどのSNSは、コミュニケーションツールとして、非常に多くの人と交流することができます。

 Facebookの場合は、実名登録であるので、過激な書き込みをする人を見かけることはありませんが、Twitterでは、匿名で容易にアカウントを追加や削除することが可能である故に、過激な書き込みを安易にしてしまう人が多く見受けられます。


 私はあるSNSで、政治に関する内容の書き込みをしました。私と繋がっている人は20名にも満たなかったので、単に個人的な気持ちを、あまり深く考えずに書いただけでした。

 それが、数時間後に気づいたときには、多くの意見や反応がありました。私はどうすればいいのかわからず、正直怖く感じました。最終的に、コメントが100件、私の書き込みの転用が1,100件以上、リアクションが3,800件強、総閲覧数が200万ビューでした。

 コメントや転用先を、じっくりと確認はしていませんが、なかには誹謗中傷もあったかと思います。書いた内容について、それぞれが論じることは違う意見を理解するためには有用なことだと思います。しかし、自分の意見と違うから、誹謗中傷する行為は全く違うと思います。

 

 SNSなどのコミュニケーションツールは、今後も身近なツールとして利用されていくと思いますが、書き込む際に、この一言が相手を傷つけることはないかと相手を思いやる気持ちが大切だと思います。

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