小森智文

2022年4月10日

成人年齢の引き下げ

 4月になり、もう今年も1/4が過ぎ去り、新年度が始まりました。

 既に、ニュースで知っているかと思いますが、4月1日から、これまで20歳だった成人年齢が18歳に引下げられました。

 高校を卒業され、新たに独り暮らしを始める方も多いかと思います。これまでは、未成年者の契約行為は、親の同意がなければ、あとからでも取り消すことができましたが、この改正によって、それもできなくなりました。

 

 友達から誘われたり、強引にお願いをされたりして、何らかの契約を行ってしまった場合でも、それらの契約行為は有効になってしまいます。

 4月に入って、法律が施行されてから少し取り上げられるようになってきましたが、契約を伴う行為は、その場ではサインしないことが大切です。

 また、最近では、書面だけでなく、スマホを利用して、物品を購入したりする行為も、契約行為にあたるということを、親子間でしっかりと話し合う必要があると思います。

 そして、一番大切なことは、困ったときには、親や周囲に相談するという環境を作っておくことだと思います。

 インターネットを通じての契約は対象外ですが、街などで勧誘を受けて、契約した場合は、書面を交付してから一定期間内であれば、クーリングオフ制度を利用して、解除できる可能性も十分にあります。

 更に、結婚できる年齢も男女ともに18歳に改定されました。それに伴い、高校在学中に両者が18歳になれば、結婚が親の同意もなくできてしまうということも、一方にはあるということも知っておく必要があります。

 

 成人になったからと言っても、自活していなければ、結局は親などに迷惑を掛けることにもなりかねないので、行動する時には、責任も伴うことを十分に認識すべきです。 

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