小森智文

2月14日

成人式

 もう2月も半ばを迎え、今更、成人式という話題も遅いですが、お付き合いください。

 1999年までは成人式は1月15日でしたが、1月第2月曜日に異動して、既に23年も経過しているとは思いませんでした。

 私は現在、6人の方の成年後見人等をしております。現在も3件が後見人等候補者として内定しているものや、現在申立準備を進めております。被後見人等の年齢も下は20歳の方から上は後期高齢者になる70代の方まで幅広く担当しています。

 1月中旬に、私が成年後見人を務めている方の成人式を施設が行うということで、出席してきました。

 この方との出会いは、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことによって、それまで過ごしていた子供療養型の施設をでなければならなず、次の受入先の施設側から成年後見人をつけることが条件ということで、親御さんからご相談があったからです。

 昨年秋に20歳を迎えたタイミングで、早速国民年金の加入のお知らせと納付通知書が届きました。誕生日が過ぎて、すぐに障害年金の受給申請を行っていたので、納付するのは見合わせていて、昨日、別の方の年金手続きの際に、支払う必要があるのかどうか念のため、街角年金センターで確認しましたが、支払っても返金することになるので、納付は不要との回答をもらいました。

 以前にもこのブログで書きましたが、単に成人年齢を引き下げるだけではなく、障害年金の受給年齢も引き下げるということも真剣に考えてもらいたいと思いますし、マイナンバーカードで紐づけされている情報を連動をさせて、このような不要な通知は省いてもらいたいと思います。

 最近、保佐人に選任された方には、お子さんが知的障害者という方もおられます。これから、本格的にその方に関与していくことになるのですが、まずはこの方の生活を立て直す方が優先事項で、数年後に控えているお子さんが成人後のことも、検討していかなければなりません。

 成年後見制度は、事理弁識能力(判断能力)の低い方々の支援制度ですが、本人だけではなく、ご家族の状況も踏まえて、色々と検討していかなければ、折角制度はあっても、悪評ばかりが先行し利用してもらえないということになりかねません。

 成年後見制度を利用される方の置かれている状況やご家族の状況など、ご事情は違っており、それぞれに適した形での支援が必要になります。

 成年後見制度は、認知症になった方だけを対象にしたものではありません。障害を持たれた若い方々でも、利用しなければならない制度であるということを踏まえ、しっかりと多角的な面から制度の見直し等を行ってもらいたいと感じた成人式でした。

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